確定申告という制度は、本来は利益が確定した段階で納税するための手続きです。FXで利益が出た場合にも納税は必要ですから、確定申告をしなければならないケースは多いと言えるでしょう。損失が発生した場合には確定申告をする義務はありません。しかし、した方が良いケースは多くありますから、年間で赤字になった場合でも確定申告するべきだと考えておいた方が良いです。
では、確定申告をするメリットとは何かというと、それは損失を繰り越せることです。具体例を挙げると分かりやすいです。現在、税率は約20％ですから、例えば100万円を稼げば20万円の税金を納めなければなりません。1年目に100万円の赤字になり、2年目に100万円の黒字になった場合を考えてみると、確定申告しなかった場合には2年目に20万円の税金を支払わなければなりません。
しかし、確定試行をしていた場合、1年目の赤字を2年目に繰り越すことができて、それによって2年目はプラスマイナスゼロと評価されます。プラスマイナスゼロなら税金は納めなくて良いですから、結果として20万円のプラスになるわけです。FXでは源泉徴収ありの特定口座を開設して確定申告を不要にするケースも多いですが、その場合でも損失が発生すれば確定申告をするべきでしょう。来年はもうFXをしないというのなら不要ですが、今後も続けていこうと考えているのなら確定申告は是非しておくべきだと言えるでしょう。